NO TITLE DAYS

人生の主人公である自分をとりもどそう

リアル_モラハラ結婚FILE⑲M劇場 それって虚偽通報

どうも。

マジョラムスイートの精油でヘアオイル作ってみました~シアワセ~TOHKOです☆

 

深夜の大暴れ

どうしよう、息子はとなりで眠っている。
娘たちは上の階のそれぞれのベッドで眠っている。

どうやって逃げる?


頭の中で非常事態警報。

一瞬のうちにいろいろなことをぐるぐる考えた。

 

Mは執拗に言ってくる。

でも応えられるわけない。

 

無理!

 

ありえない!だれかたすけて!

 

こっちは頑な態度を貫くしかできない。

 

で、Mは。

今度は家の中を興奮状態で歩き始めた。


何か大げさなしぐさをしながら上の階、下の階と行き来してる。

すごい足音をたてている。

今度は何だろう?

 

そのときMが口をひらいた。

 


「通帳ーだーしてー!」

 


口をひらいたというより絶叫だった。

 

Mは、わたしを支配できていないと感じ取ったときは、金銭の要求、離婚、性的暴力など、とにかく無理難題を押し付けてくるのが定番だった。結婚当初からずっとそうだった。

 

 

そ、そうか。

 


わたしが、Mの行動諸々を気にしたり心配したり狼狽えたり…しなかったせい?ですか?

 

 

わたしは「通帳は実家にある」と答えた。
(最後の砦、食費の通帳だけは取られると困る。他はもう取られてた)

 

するとMはいろいろ言った。

 

「じゃ取りに行く」
「お前の親に持ってこさせろ」
「今すぐオマエの親に電話しろ」
「オマエの携帯の暗証番号言え」
「オマエの車の鍵オレが持ってるからな!(今度は逃げられないぞ!)」

 

頭を小突いてくる。

恐怖で腰の力が入らない。


それからベッドの反対側から転がり落ちてそのまま逃げた。
食卓椅子を自分の体の前に持って距離を詰められないように身構えた。

 

Mの顔が暴力やる気満々の顔になっている。
捕まったらきっとまた同じように暴行される。


寝室へ逃げ込んでドアを押さえた。
Mはドアをこじ開けようとした。

 

恐怖で必死だった。
扉のスキマからMの顔がのぞき、中へ入って来られそうになった。


わたしは近くにあったアイロンを持った。
近づいてきたら、Mめがけて投げつけてやる。

 

わたしは、車の鍵を返すようMに言った。

すると。

 

「え、ちょっと、オレ怖いわ。オレ怖い。オレ怖い」

 

突然、作戦変更を思いついたようで、「怖い」と言いだした。
そして、わたしの実家と警察に電話しはじめた。

 

「オレ怖い」と何度もうそぶきながら。


「とにかく嫁、いま手がつけられないですから」
「何するかわからないですから」

 

最初は断られたようだけど「とにかく来てくれ」と承諾されるまでしつこく繰り返し言い続けた。長電話の末、ついに警察の電話対応した人をねじ伏せたようだった。

 

警察へ虚偽の通報をし終えると


「おう。いいわ。いいからそこにいろ。オレ怖いから。今警察来るからな。」


勝ち誇った顔で玄関ドアの前にイスを置き、入り口をふさがれた。

こちらへ指差しながら「オマエ、覚悟しろよ」などと言っている。

 

 

狂ってる。

 


Mの狂気には、引っ張られる。かかわる人はみんなおかしくなる。

 


パトカーが来た

深夜、何時くらいだったのか。
警察官は3人来た。
そして個別に両者の話を聞きとった。

 

最初にMの話を聞いた警官はわたしのところへ来たが
わたしの話には聞く耳もたない態度で。
そしてまるで的外れな話をしはじめた。

 

「奥さんね、あなただって旦那さんのこともやっぱり気になってるんでしょ?だからね、喧嘩したって、結局一緒に住んでるんだよ?」

 

いえ、夫が突然キレたんです。暴れ出して。わたしにかかってきた。でも子供たちがいて、車の鍵も取られて逃げられなくて。

 

「これは二人きりでなく家族も呼んで数人で話した方がいい問題だね。根の深い問題だね。」

 

身動き取れないように、頭をこずきながら脅されました。

 

「奥さんあなたもね、やきもちを焼かないで(笑)よく話してみたら」

 

はい?なんですか?

 


以前にケガさせられたことや性暴力のことは言えなかった。
説明しようとすれば、わたしは自分の口でもう一度傷口をえぐって他人の前で晒すことになる。

 

いや、できない。
言葉にはできない。

 

あの屈辱と恐怖をまた繰り返して、また同じだけの時間をかけて自分を癒し直すなんてどうしてできる?

わたしは自分よりも子どもたちをどう守るかを考えるようにした。

 

Mに騙されて深夜に現れた警察官3人とも。
Mのこともわたしのことも注意を払って見てはいなかった。

 

言わないことでさらに深くえぐり取られるのはわかってた。
ひどくボロボロになった気分がしてきて。

疲れた。

 

その警察官はもう話が終わりだと自分勝手な判断をしたようだった。
何かをごちゃごちゃ言って、去った。

 

警察官はまったく信用できない。助けてくれない。

 

わたしの父も家族を利用する人だったから、助けにはならない。


だれも。わたしたちの助けにはならない。

 

ひどい夜だった。

 

つづく

 

chocogumi.hatenablog.com

 

 

 


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