リアル_モラハラ結婚FILE⑳M劇場 大人の口実の巻
事件の翌朝
昨夜のMの
暴挙、虚偽通報
警察は何の役にも立たなかった。
Mの狂気の挙動の原因は、たぶん、わたしを支配できていなかったから(?)
こっちの頭がついていかない。
一刻もはやく離れたほうがいい。
前進するために、いよいよ動く時がきた。
両家のみんなで知恵を出し合って話せば、冷静に、妥当な道を考えられるはず。
話し合いの日時を決めて前へ進もう。
Mにもそう言った。
もう、あとは、みんなで話そうよ。
M劇場
彼は6時頃に職場から戻るなり
「ちょっと車に乗ってくれ」
言ってきた。
Mの目は話ができる状態まで落ち着いているようには見えた。
が、顔の動きはかなりそわそわしている。
頬の筋肉がわずかにこわばって緊張してる。
何か乱暴なことを言いそうだ。
なんですか?
言われるまま、彼の車に乗って、尋ねた。
「オレ、今ガソリンスタンドで・・・人、蹴っちゃった。もしかして仕事辞めなきゃならなくなる。」
はい?何?
「なんかイライラしてたせいか。ストレス溜まってたのかも。で、さっき、スタンドに居た人に因縁つけられて、オレつい蹴っちゃって。で、そのまま帰ってきた。その人、電話してた。警察呼んだのかも」
で?
「そしたら、(オレが仕事辞めたら)お前にとっても、オレと一緒にいる意味がなくなるよな。」
はぁ?
「こんな時にごめん。オレ何やってんだろ。ほんとバカだ。今、生まれてはじめて死にたいと思う。」
(事あるごとMは「死にたい」発言する。死にたいという意味ではない。)
・・・?
「仕事辞めなきゃなんなくなったら、もうオレが出ていくしかないよな」
えと、(話すのは、家に)入ってからにしない?
「警察から連絡くるかも。落ち着かないから、ちょっと現場見てくるわ。お前の車貸して。カネある?」
5000円渡すと、Mはそれを持ってどこかへ行った。
ややしばらくしてMから電話が来た。
「今現場に来たら・・・パトカーが・・・走ってる・・・。もう愛想つかしたべ。あとはお前の好きにしていいよ。もう。ウチの親にはオレから言っとくから。もうほんと、お前の好きなようにしていいから。家に住みたいんだったら、オレがローン払うし、お前が会うなって言ったらもう子どもには会わないから」
あの、とにかく、朝言ったように、話し合うのに、ご両親の都合を聞いてね?
来週はじめくらいまでには改めてその場を作ってほしいから。
「・・・・じゃあ、今日にするべ。今聞くから。」 (←声のトーンがガラリ激変)
今から親を呼べという。
昨日の今日だけど、わたしの両親に電話をし、来てもらうことにした。
時間はもう21時。
子どもたちの食事やら何やらは済んでいたので、「祖父母が来るけど大人だけで相談があるから部屋で先に寝ててね」と部屋へやった。
昨夜の騒動も、子どもたちは聞きつけていた。上の娘は、次女の耳元で「りこん」とささやいているし、息子は「きのうね、ねてたとき、おとうさんすごくおこってたから、目つぶってたよ。ずっと目つぶってたんだ。」と言った。
これ以上の騒ぎにならないことだけを願っていた。
つづく