NO TITLE DAYS

人生の主人公である自分をとりもどそう

リアル_モラハラ恋愛FILE⑩妊婦とマージャンと姉

どうも。
ファミマのカウンターにあるフレーバーシュガー大好きでつい入れ過ぎますTOHKOです☆

 

妊娠

 

Mは避妊しない。

 

「キミ・・・大丈夫だと思ったからオレ・・・!」

 

どっちのせいみたいな話を今するべきじゃない。
どうするかだよ。


今、なにか言えることある?

 

「キミはどうしたい?」
「キミが決めたことを・・・尊重するよ」

 

 

まだ検査薬判定だった。

とりあえず翌日病院へ行ってみると告げておいた。

 


逃げ

わたしの中では不思議な変化が起こっていた。
すごく不思議な感覚だった。

 

不安の雲はいつものように頭の中でぐるぐる渦巻いているけど、
体には力がみなぎっていた。


自分の足で立てる感じがした。

 

 

わたしはもう一人じゃない。

 

 

腹がすわった。
というのが一番近いかもしれない。

 

 

翌日、産婦人科のエコー検査で子どもに会った。
わたしの答えは決まっていた。

 

Mの態度は予想をはるかに上回った。
逃げ回った。


わたしが「話がある」と言ったら連絡が取れなくなった。
ようやく電話がつながっても、Mはいろいろ言った。


「オレ今日これから友達とマージャンの約束あるから。友達の休みに合わせて予定してたことだから。ちょうど4人しかいないし。大学時代からのすごく大事な友達でオレのこと待ってるしオレだけドタキャンなんてできないし」

 

話さないといけないよ。
今じゃなきゃ。

 

「今、オレがマージャンをやめてそっち行くこともできるよ。オレがそうすることはできる。でもさ、オレがマージャンを諦めたとしてもオレのマージャンをやりたかった気持ちは消えるわけじゃないんだよ。記憶はずっと残るの。キミさ、キミのせいでマージャンができなかったっていうオレの記憶は消せないんだよ。それでもキミはオレに諦めさせたいって思う?オレにどう思われてもいいってこと?」

 

話さないといけないよ。
今じゃなきゃ。

 

「わたかった。そんなに言うんならいいけど。ちょっとくらいなら大丈夫かもしれないから、こっち来れる?玄関前に着いたら電話鳴らしてもらえれば、そしたらオレ、タバコ吸ってくるわってみんなに言って、ぱぱっと出て5分くらいだったら大丈夫だと思うから。呼ばれたらすぐ戻らなきゃなんないけどね。みんなに悪いしさ、だってキミがみんなを納得させられないでしょ?だよね?」

 

5分で済むのかわからないけど話さないといけないよ。
今。

 

「なんでそんなに今にこだわる理由ある?なんで明日じゃだめなの?オレの予定は前から決まって・・・・・・(中略)・・・・・」

 


話をするのにも一苦労です。
非常に手間がかかったものの、会って意思を伝えました。

 

産もうと思う。

病院で診てもらって赤ちゃん見て。決心はさらに現実的なものになった。

産みたいと思ってる。

 

Mは。

「そう思うならそうするのがいいんじゃない?オレに何ができるかはわからないけど」

 

みたいなこと。

あいかわらず。


ただ「ごめん」って一言いってくれればスッキリ済むのに。
そんな思いがないわけでもなかった。

 

わたしは、自分のことと、それとは別にMとのことをどうするか考えなければいけなかった。

 


M姉登場

3日後くらいにMがひょっこり来た。


「・・・ネェちゃんが話あるって」と言う。

 

車中は何も考えないようにした。

何もかき乱されたくない。

何も考えない。

 

Mの実家近くの姉宅へ。


ここでM姉登場。 

 

そして。


M姉の登場と司会進行で流れが急変した。

すべてがその場で、行き当たりばったり決まっていった。


M姉がまくし立て、
Mはこちらを見ずに「オレ、結婚する」と言う。


何のこと言ってるんだろう?ぼんやり思っていたら。
M姉が「よっ!言った!イエーィ!」とはやし立てはじめた。

 

なぜかM母も駆けつけた。
後日M父に報告に行くという予定も決まった。

 


突然Mは、例のはにかんだ笑顔をこちらへ向けて言う。

 


「基本的に、楽しくね。よろしく。」

 


答えることがなかった。

 

 

この人にも何をどうするか言う権利、決める権利はある。

わたしは必死に作り笑いをした。嬉しそうにみえるように笑った。

 

さっぱり掴めないまま。

なにが嬉しいのかわからないけど笑った。

 

 

 

▶結婚編へつづく

 

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