リアル_モラハラ恋愛FILE⑥追いかけ
どうも。
花火大会好きです。いつかパリの独立記念祭花火大会に行くのが夢ですTOHKOです☆
追っかけ
転勤して。
Mが生活拠点にしていた街からわたしは離れた。
新生活がはじまるものと思っていた。
だがMは追いかけてきた。
新しい街でもわたしたちの関係はかわることがなかった。
約束したのに
一緒に過ごす約束だった日にMが現れなかった。
電話にも出ない。
翌日も連絡なし。
連絡がないのはやっぱりおかしいし、事故にでも?
心配になって何度か電話する。
結局、それからずいぶんたってから電話がきて。
でも悪びれた様子でもない。
「あっ、違う違う。友達と遊んでて夜遅くなっちゃってさ。車の中で寝ちゃって。電話しようと思ってたんだけど~今ちょうどつながってよかったわ。でも全然大丈夫だし、なんともないから気にしないで~」
という。
Mの行動パターンからすると、めずらしいことではなかった。
ものすごく不安にさせられた後、何でもないのにどうしたんだ?とやられる。
そういうことが繰り返されていた。
繰り返されると、なんだかマヒしたみたいになってくる。
決して慣れるのではない。マヒしているといったほうが近い。
次第に。
Mがいる状況がすごく特別でかけがえのないことに思え。
Mがいない状況は、得体のしれない不安の海、とても頼りない気持ちになる。
約束してない
わたしは、別の人間関係を求めはじめた。
Mとは接点のない友達の誘いに積極的に乗るようにした。
ある時、男子の旧友2人とショッピングに行く約束をした。
気をつけていたのだけど、友人と電話でその計画について話している時、たまたまMが来てしまった。チラリとこちらを見られた。
友人との約束の日、予定通り出かけて、予定通りにショッピングへ行った。
電話が鳴った。
Mだった。
日中に電話してくるなんて、まずないのに。
何事か?と思って出ると。
「今どこ?誰と?わかった。いま近いから。行くから。」
え?????
電話が切れた3秒後に店の入り口から、Mが入ってくる。
混乱で頭をかき乱されながらも、その時わたしは友人と来ていたので、友人たちにMを軽く紹介した。
Mは、
「うん。そう。」
だけ。
わたしの友人への挨拶ナシ。失礼じゃない?
だが彼はわたしの様子にはお構いなしでこう続けた。
「この後、送ってもらうの?この彼たちに。」
・・・うん。そだね。送ってもらうと思う。
そりゃそうだろう。来るときもそうだったし。
「そうなんだ。もう送ってもらって帰るんだ。じゃ、オレ、ついでだから送ってくわ。オレももう行くし。も、いい?」
えええええ??????
友人たちはMの粋がった様子にドン引き。
何も言えずにいる。
わたし混乱していた。
なかなか思うように会えないMが、今、わたしのためだけにここへ来た。
でも嫌だ。
でも嫌だと思うのは間違っている?
いいや。
とにかく今は、ここで友人に恥をかかせるのだけはマズイ。
友人たちは「ここは馴染みのショップなのだ」と話していた。
Mは気に入らないと大声を出す人だった。店員さんのような人にはタメ口で不遜な態度を取るのが常だった。
ここはひとまずMの言うとおり、わたしは店を出よう。
出てから考えよう。
そう思った。
友人達に目でゴメンと謝ってから、Mの後に続いた。
でも。
・・・。
わたしのために来てくれたと思うべきだろうか?
いや疑ってはいけない。
わたしのために来たのだ。
でもなぜ?
どう表現していいかわからない状況だった。
車に乗ったら、わたしは途端にすごくがっかりした。
Mが話しかけてきたが、わたしは一言も何も答えなかった。
その日はそのまま家に送り返された。
帰宅後、Mが消えてから友人に謝罪の電話をした。
それから、もう誰とも話したくない気分だった。
涙が出た。
このころは、一人でいるときになぜか涙が出るようになっていた。
つづく