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人生の主人公である自分をとりもどそう

リアル_モラハラ結婚FILE⑫カウントダウンおわりのはじまり

どうも。

自家製干芋に挑戦したくて軒下に吊る網をAmazonで物色し続けた一週間TOHKOです☆

 

 

できる、できない。

3人目の子どもが生まれた後だった。
出産して3週間くらいのときだったろうか。

 

Mが言った。


「もうそろそろ、できるだろ?」

 

普段、そんなことをわたしに聞きはしない。
この頃はもう嫁をバカにしきっていて、あまり相手にしようとしなくなっていたからだ。
何かが変だと思ったが、まだだと伝えた。

 

 

「でも自分が大丈夫なら大丈夫なんだろそういうのって。個人差あるんだよな?病院行って、いつからいいか聞いてきて。」

 

 

まだ傷口が痛むし、出産本にも1か月くらいはって書いてあるよ。と答えておいたがMは譲らない。

 

「とにかく聞くだけ聞いてきて。」

 

翌日

 

「聞いてきたの?え、まだ聞いてない?」

 

翌日

 

「聞いた?どうなの?まだ?」

 

翌日

 

「え、ダメなの?ホントか?信じられない。なんか、オマエの言ってること言い訳みたいに聞こえる。これ以上ダメなら、オレちょっと、オマエとは距離置きたいわ。」

 

そんなことを言い出した。

 

そんな小競り合いを吹っかけられても、どんなに嫌味言われても、できないものはできない。

 

1週間ほど。

 

特に用事はなかったが、「お父さんが実家行きたいと言ってる」と子どもから伝えてきたので、彼の実家へ向かった。

Mは無視モードだった。

 

M家ではその夜。

バーベキューしようという話しになり、夕方から準備をしていた。

休日ムードで楽しい雰囲気になっていた。そろそろMの気持ちもほぐれるだろうと、わたしは近くへ行ってごめんねと先に謝ってみた。

 

返事はなかった。でも大丈夫、大丈夫。

 

ほとんど嫁を気にかけなくなっていた最近のMの様子を考えると、へそを曲げているとはいえ自分を求めてくれていると思うとすこしはグッとくる。

 

わたしは夫との絆を信じていた。

 

 

深夜のできごと

 

バーベキューがひと段落。

おなか一杯になったのと子どもたちと外で遊んだ疲れもあり、わたしは息子に授乳したあとそのまま寝入ってしまった。

 

夜中。

 

物音がして、Mが晩酌を切り上げて寝室へ来たんだなと思った。

わたしはひどく眠かったので、起き上がらずにその気配だけを聞いていた。

 

 

突然、息ができなくなった。

 

苦しい。驚いて目を開いた。

Mだった。

 

 

わたしは手で押しのけようと抵抗した。

 

息ができない。

 

 

次の瞬間、Mは、Mがやりたかったことをやり終えた。

 

 

恐怖なのか酸欠なのか、体が硬直していた。

涙が出ているのがわかったけど手が動かなかった。

そしてMの方を見た。

 

彼は、何事もなかったように、布団の向こう端にもぐりこんでいた。

わたしがようやく絞り出せた言葉は「なに?」だった。

 

昼間と同じように返事はなかった。

 

 

深夜の帰宅

肢体がバラバラになっていく感覚を経験したことのある人はいるだろうか。

心を殺されて遺棄されると、体もバラバラになるんです。

 

バラバラになって、床に重く転がっている自分の手足に言うことをきかせて、なんとか体をおこして。這うように逃げた。授乳の必要な3番目の子だけを抱えて車で。

 

 

家に帰って

戸締りをして

アチェーンをかけた

 

息子を起こさないように静かに寝かせなきゃ

そっちに集中しようとした。

 

 

電話

翌朝、M母から電話があった。


「ねぇ、Mから聞いたわ。週末、Mが丸一日テニスの試合に出かけて行っちゃうのが気に入らなくて、車がなければ行けないと思って夜中にこっそり帰っちゃったんだって?気持ちはわかるけどね。でもね、あの子、ほんとうに一生懸命頑張ってきたのよ。試合くらい行かせてあげられない?行かせてあげて?」

 

ちがう。 

あなたの息子にレイプをされた。

・・・とはどうしても言えなかった。

どうして人に言えるだろうか。彼の母親に。

 

 

彼は一線を越えた。

 

 

 

 つづく

 

chocogumi.hatenablog.com

 

 

 


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