リアル_モラハラ結婚FILE⑪離婚届すすっ事件
どうも!
買ったリンゴやミカンに葉っぱがついてるとすごく「アタリ!」を感じますTOHKO
です☆
肩書パワー
Mは試験にパスしていた。
肩書を手に入れた。
それまでも彼の態度は悪かったけど、「合格」を手にしたMはもっとひどくなった。
嫁を対等な人間扱いしなくなった。
それまで家事は分担制だった。
衝突は大小さまざまいろいろあったものの。
今度はワケが違う。
家事を一切やらなくていい、オレの時間はオレのもの、家のカネもオレのもの、家族の意思決定権もオレのもの、彼女を作るのオレの自由、お前らはオレの許可で生かされている…という「Mルール」が施行されていた。
そして次第に家から姿を消すようになっていった。
貯金通帳から10万20万…引き出してどこかへ持って行く事件も増えた。
問いただしても返ってくる言葉は。
「テメ―何様?」
「誰のカネだと思ってんの?オレのなの。わかんないの?」
「お前じゃ話しわかんねーわ。長女(10歳)と話すわ」
悪態のレベルを超えている。
離婚届すすっ事件
ある時。
Mの机に離婚届の用紙が大量にあった。
たぶん20枚くらい?
また何か威圧目的かな~何だろうな~と思っていた矢先。
急に、家事やなにかちょっとしたことで口げんかに誘導されることが頻発し。
こちらがすこしでも挑発に乗ると…
彼はすかさず無言で差し出してくる。
「離婚届出用紙」を、すすっと。
はじめは相手にしなかった。
だがMは良くない意味で根気強い。
執拗に無言で離婚届すすっを繰り返されると人間、どうなると思います?
そう。
人間の忍耐には臨界点というものがあります。
反応の仕方は様々かもしれないけど。
わたしはとにかく。
その狡さがすごくイヤだった。
Mのしつこさが本当に汚く醜く醜く思えて。耐えられなかった。
それで
つい
離婚届に名前を書いた。
その朝は。
たまたま、わたしの母が様子を見に来てくれていた日だった。
用紙に名前を書いてそれを持って仕事バッグをつかんで家を出たとき
母に会った。
「ほんとにもう嫌。離婚したい。お願い立会人のとこ書いて。」
と言って母に手渡し、泣きそうだったので足早に車に避難しその場から逃げるように職場へ向かった。
その日の夕方。
家へ戻るとMとM姉とウチの母が集合していた。
M姉(元ヤン)が凄む。
「ねぇ、ちょっと、あなたのお母さんから聞いたわよ。朝、突然離婚したいって言ったんだってね?」
「アンタ何がしたいのさ!?何なの?ちゃんと言いなよ!」
Mが言う。
「えとさ。いや、朝ちょっと言い合いはあったよ。でもいつもの事だし。そんなたいした事じゃなかった。なのに、いきなりさ、嫁、自分から離婚届にサインし始めたんだよ。オレすごくびっくりして、何も言えなくて見てた。」
ウチの母が言う。
「朝、突然、玄関で会ったとき離婚届を手渡されて、わたし何がなんだかわからなくて。何も聞かされてなかったし!どうしたの!?なにがあったの説明して!!」
Mが言う
「えええええ?それ…オレ知らなかったです。お母さんに渡したんですか?離婚届を?オレたち何もそんな話してないし、今朝もオレ、家にいたけど、…(涙)」
「ねぇ、どうして突然爆発した?何をどうしたいの?ちゃんと言わないとわかんないわ!(涙)」
M姉
「あのさ、なんか日々怒りを溜め込んでない?溜め込む性格なの??自分の性格の悪いところあったら直す努力しようと思わない?まわりに迷惑でしょ?」
M
「たしかに嫁…溜め込んで大爆発するよな。いつも。我慢してるけど。オレ、嫁が怒りはじめる度にいつもビクビクして…」
やられた。
ハメられた。
このシナリオを実行するためMは用紙を大量に持っていたのだった。
やっとわかった。けど。
気づくの遅すぎた。
…っていうか、こんなシナリオ想定できないじゃないか普通の人間は。
ちなみに問題となった用紙は、「あんなものその場で破って捨てたからね!」と憤るウチの母の英断により、この世から消滅していた。
ありがとう母さん。
でも、わたしは母をずいぶんひどく傷つけた。
確かに名前書いたのは自分。
なんであんなことになったんだろう。
子どもたちも動揺しただろう。
胸が張り裂けそうな夜だった。
つづく
その数年後、M姉と同じ街の同じ圏内で生活する先輩M子が問題をおこす。
偶然かなー?